これは2022年にオーディオレスで購入したJB64ジムニーXCに、自力でディスプレイオーディオ、バックカメラ、ETC、ミラー型ドライブレコーダーを取り付けた時の作業行程の記録である。(オーディオレスでもスピーカーは入っているんだね)
- ディスプレイオーディオ → Pioneer carrozzeria DMH-SZ700
- バックカメラ → Pioneer carrozzeria ND-BC8Ⅱ
- ETC車載器 → HITACHI HF-EV715
- ミラー型ドライブレコーダー → AUTO VOX V5pro
ディスプレイオーディオ編
①バッテリーのマイナス端子を外して置く。(ソケットサイズは10ミリ)
②インパネガーニッシュを外す。(内張剥がしなどを間に差し込み、手前に引っ張る。)
③ネジが2本あるのでこれも外す。
④センターガーニッシュを引っ張り出す。(上の角の方から引っ張ると外しやすい。)
⑤オーディオレス車の場合、目隠しパネルの裏に3つのカプラーが繋がっているので外す。(水色.グレー.白色)
⑥オーディオが着いている場合は、配線が繋がったままでいいので、そのままダッシュボードの上に置いておく。(タオルなどの上に置いて置くと傷防止に良い。)
⑦センターガーニッシュを外した所、いわゆるナビ裏、またはオーディオ裏と言われる場所には水色、グレー、白色のカプラーが付いたハーネスが車両から3本来ている。
⑧この3本のハーネスにオーディオを繋ぐには、専用のオーディオハーネスが必要。(今回は、スズキ車とパイオニア製品を繋ぐ専用ハーネス。エーモンなどから販売されている。)
⑨オーディオの取扱説明書を見て配線を繋いでいく。(配線に何の線なのか書いてあるし、配線の色も合わせてあったり、挿せるところにしか挿さらないので意外と簡単。)
⑩アース線はまとめてボディーアースする。(jb64ジムニーにはオーディオ裏にアースが取れるネジが2本ある。現在確か5個のアースを繋いでいる。)
⑪ACC線は製品を何個か繋ぐうちに足りなくなるので、配線を分岐加工してギボシを増やす。(勿論、使用可能な範囲内で。現在バックカメラ、ETC、ミラレコが繋がっている。)
⑫オーディオ付属品のマイクとGPSアンテナはフロント周りのどこに着けても大きな問題は無いようだが、今回はGPSアンテナはグローブボックス裏から配線を引き回し助手席側ダッシュボードの上に、マイクはメーターパネル裏から運転席側Aピラーの中を通しフロントガラス上部の隙間を這わせルームミラー周りのパネル裏に設置した。(フロントガラス上部の隙間から配線が落ちてこないように配線に所々クッションテープなどを付けると良い。Aピラーの外し方はETC編の④を参照。)
⑬ステアリングリモコンのケーブルはカロッツェリアステアリングケーブルスバル車用KJ-F101SCを使用した。(ネットのクチコミでコレで代用できたという人がいたので。)
⑭オーディオ裏の配線をまとめる際に長かった車速線、パーキング線、バック信号線を短くした。メーカーさん曰く、バック信号線に付いているヒューズ抵抗からオーディオ本体の間には電圧が落ちるので何も繋げないようにとのこと。配線を短くするギボシ加工は想定されていないが問題無いもよう。
⑮バックカメラの極性の設定はHighにしておく。(これはシフトがPやDの時LowシフトがRの時Highになる車両はHighに設定する。車両により違うらしい。これが違うとうまく映らない。)
バックカメラ編
①ディスプレイオーディオ編の①〜⑥の手順で取り外し、オーディオはダッシュボードの上などに置いておく。
②バックカメラの配線を引き回すため、グローブボックスを外す。(初めて外す時は固すぎてなかなか外れない。)
③サイドシルフロントスカッフを外す。(端の方から引っ張るだけ。)
④ダッシュサイドトリムを外す。(発煙筒を外し、下の方にある少し大きめの指でクルクルすると取れるクリップを外す。)
⑤リアシートを倒しておく。
⑥ラゲッジボックスを外し、その下の車載工具なども取り外す。
⑦シートバックブラケットカバーを外す。
⑧リアサイドトリムを外す。(まずトランク側から見てクリップが5個、前に周り後部座席足元に少し大きめのクリップが1個あるのでクリップ外し等で引っ張って外す。あとは後ろ側から前側に向かってリアサイドトリム内側のクリップをひとつずつ外す感じで引っ張る。シートベルト付近の引っ掛かり部分に取り外し時も取り付け時も注意。)
⑨リアバンパーを外す。(バンパー上部にクリップ2個とソケットレンチで外すネジが4個。左右のタイヤハウス内にドライバーでも外せるタイプが1個ずつ。バンパー下に潜ってソケットレンチで外すネジが左右で2個。全てソケットサイズは10ミリ。合計クリップ2個とネジ8個。)
⑩潜ったついでにバンパー左裏側の黒いボックスカバーを開けて、なかの配線カプラー2個を外しておく。(作業しにくいし、固かった。カプラー外しとか使うと良いかも。)
⑪外したバンパーを裏返し、バックカメラ取り付け位置の目隠しリッドを外す。(目隠しリッドを引っ張り出すために周りのネジを5個ドライバーで外す。引っ張り出した目隠しリッドはカッター等で切り取る。ネジを元に戻す。)
⑫所定の位置にバックカメラを取り付ける。(取り付けるカメラによって形状が違うためある程度の工夫が必要。)
⑬バックカメラ配線を、トランク底部分のグロメットから車内に引き込み、バンパーを元に戻していく。(この際にグロメットは切り込みを入れ広げる。車外に出ているバックカメラ配線はコールゲートチューブやビニールテープ等で覆ってからバンパー裏の既存の配線にタイラップで固定する。グロメットの穴をビニールテープやブチルテープなどを詰めて防水する。)
⑭車内に引き込んだバックカメラ配線を既存の配線にタイラップで止めながら助手席足元まで持っていく。さらにグローブボックス裏を通しオーディオ裏に配線を出す。余った配線はグローブボックス裏の左端に束ねて落ちてこないようにまとめておく。
⑮バックカメラの配線は、電源線とアース線、映像線?の3本あり、電源線はACCに、アース線は他のアースと共締めでボディーアース、映像線は映像線の繋ぐべき場所に。(今回取り付けたバックカメラは電源をACCから取るように取扱説明書に記載があった。試しにバック信号線に繋いでみたが映らなかった。)
ETC編
①作業の邪魔になるのでハンドルを下に下げておく。
②メーターカバーを手前に引っ張り外す。
③メーターパネルを外す。(2箇所のネジとパネル裏のカプラー2個を外すと取れる。)
④Aピラーを外す。(運転席ドアを開けウェザーストリップを少し外してから、Aピラーの上側を持ち手前に引っ張る。)
⑤コラムサイドガーニッシュを外す。(コラムサイドガーニッシュは下側を持ち手前に引っ張ると外れるが、エンジンスタートボタンの裏辺りにカプラーが繋がっているので引っ張りすぎないように注意!)
⑥外したコラムサイドガーニッシュの所定の位置にETC車載器を取り付ける。(目隠しリッドはカッター等で切り取る。別売りでETC車載器取り付けステーを購入し取り付けた。)
⑦ETCの配線はオーディオ裏からメーターパネル裏を通し、運転席足元に落とす。
⑧ETCのアンテナはフロントガラス中央部にマスキングテープ等で仮止めしておく。
⑨アンテナ配線をフロントガラスと天井の隙間に押し込みながら運転席側Aピラーまで通し、Aピラーから足元に落とす。(フロントガラスの隙間に押し込んだアンテナ配線が落ちてこないように、所々クッションテープ等を撒いて置くと良い。Aピラーの中は既存の配線にタイラップで固定する。)
⑩運転席足元に落とした電源線とアンテナ線をETC車載器に繋ぐ。
⑪コラムサイドガーニッシュにカプラーを繋ぎ直し元に戻す。
⑫ETCアンテナの位置に問題が無ければ、フロントガラスの取り付け位置を脱脂してからアンテナを貼り付ける。
⑬Aピラー、ウェザーストリップ、メーターパネル等を元に戻したら、忘れずにハンドルも元の位置に戻す。
⑭ETCの電源線はACCに、アース線は他のアースと共締めでボディーアースする。
ミラレコ編
①純正ルームミラーをアームごと付け替えるタイプなので、ミラー根元のパネルを取り外す。ネジ2本を外し、純正ルームミラーを取り外しミラレコ本体を取り付ける。
②助手席側Aピラーも外しておく。(ETC編の④を参照。)
③バックカメラ編の①〜⑧の手順で内張りのパネル類を外しておく。
④純正ルームミラーを外した位置から天井の中を通して助手席側Aピラー上部にミラレコの配線を出す。(配線通し必須)出てきた配線をAピラーから助手席足元に落とす。
⑤ミラレコの付属品のGPSアンテナを取り付ける。アンテナ配線は天井裏を通して来た配線と繋いで助手席足元に落とす。今回はAピラーの内側に貼り付けた。(GPSアンテナの配線と先程の天井裏から来ている配線をAピラー内側の既存の配線にタイラップで固定する。)
⑥リアカメラの取り付け位置を決め、リアカメラを仮止めしておく。
⑦リアゲートのバックドアインナーガーニッシュを外す。(端の角の方から引っ張る。内側に13個のクリップで止まっている。中のビニールも手が入る程度、左上を少し剥ぐっておく。)
⑧リアカメラから出ている配線を左回りにリアガラスの隙間にヘラなどで押し込んでいく。(押し込んだ配線が出て来てしまう場合は配線にビニールテープを巻いて出てこないようにする。)
⑨左下のリアウィンドウデフォッガーの配線が通っている穴のグロメットを外し、先程のリアカメラの配線も一緒に穴を通しリアゲートの内部に入れる。グロメットの中心に向かって切り込みを入れて広げ、グロメットを元に戻す。
⑩リアゲートの蛇腹の中を、車両側からリアゲート内側に向かってリアカメラの延長ケーブルを通し、先程のリアカメラの配線と繋ぐ。既存の配線にタイラップで固定する。(配線通し必須。シリコンスプレーなどを蛇腹内に吹くと滑りが良くなり通しやすい。)
⑪リアカメラの位置に問題が無ければ、貼り付け位置を脱脂してから貼り付ける。
⑫リアゲートのビニールを戻してバックドアインナーガーニッシュを元に戻す。(13個のクリップが全部刺さるように。)
⑭蛇腹から出ているリアカメラの延長ケーブルを、既存の配線に這わせてタイラップで固定しながら助手席足元まで引き回す。
⑮助手席足元ではじめに引き回しておいた配線と繋ぐ。
⑯一本に繋がった配線の赤色と黄色の電源線とアース線をグローブボックス裏を通してオーディオ裏に出す。(余った配線は束ねてグローブボックス裏の左端に落ちてこないようにまとめておく。)
⑰ミラレコの電源線の赤色と黄色の配線を両方共ACCに繋いで、アース線は他のアースと共締めでボディーアースする。駐車監視を使いたい場合は黄色の配線はバッテリー線に繋ぐ。
⑱リアカメラ付近にあった短い切りっぱなしの配線はバックランプの配線にかませると、駐車ガイドラインが出せるようになるが、必要ないので繋がない。
⑲今回電源をオーディオ裏から取ったが、付属品のヒューズ電源取り出しコードを使ってヒューズボックスから電源を取れば、もっと配線の取り回しがシンプルだったかも。
⑳全ての内張りを元に戻して終了。
コメント