この記事は、例えば親から貰った車を自分名義にしたい方や、ネットなどから個人売買したいけど名義変更がよく分からないという方、または車屋さんに頼む手数料を抑えるためにどうにかして自分で自動車の名義変更をしたいという方にきっと参考になるでしょう。筆者が実際にやってみた名義変更の流れ、必要書類とその書き方について解説します。※(軽自動車の場合は軽自動車検査協会という場所に行って下さい。)
ちなみに、一般的には「名義変更」と聞く方が多いですが、この所有者を変更する手続きを「移転登録」といいます。
必要書類
自動車の移転登録(名義変更)で運輸支局の窓口に提出する書類は以下の通りです。
- ①旧所有者の印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
- ②旧所有者の委任状(旧所有者が名義変更の手続きに行く場合はいりません)
- ③旧所有者の自動車検査証(車検証)
- ④新所有者の自動車保管場所証明書(車庫証明の事・発行から1ヶ月以内のもの)
- ⑤新所有者の印鑑登録証明書(発行から3ヶ月以内のもの)
- ⑥新所有者の委任状(新所有者が名義変更の手続きに行く場合はいりません)
- ⑦譲渡証明書
- ⑧申請書(第1号様式)
- ⑨手数料納付書
- ⑩自動車税・自動車取得税申告書(当日運輸支局でもらって書きます。移転登録により自動車税を納める人も変わるので元の車検証を見ながら新所有者の情報を記入します。)
- ⑪希望番号予約済証(ナンバープレートを希望番号で予約した時にもらえます。希望番号にしないならばいりません)
移転登録のながれ
警察署に車庫証明の書類一式をもらいに行く
新所有者の駐車場の管轄の警察署で「自動車保管場所証明申請書」という書類一式をもらいます。(車庫証明の紙を下さいで大丈夫です。)
この用紙一式を持ち帰り記入してまた警察署に提出します。
その後だいたい3日から5日で車庫証明ができあがるので、受け取りに行きます。この時、申請手数料や標章交付手数料として3,000円程度必要となります。(筆者は2,720円でした。)
車庫証明の詳しくやり方はコチラ
必要書類のダウンロード
委任状、譲渡証明書、申請書(第1号様式)、手数料納付書は国土交通省などのサイトからダウンロードできます。(筆者は運輸支局隣りの自動車整備振興会に希望ナンバーを予約しに行くついでに、下見がてら運輸支局で申請書と手数料納付書は取って帰りました。たくさん置いてあるので自由に必要な用紙を取って帰れます。)
印鑑登録証明書を取りに行く
新所有者、旧所有者ともに印鑑登録証明書が必要ですので、お住まいの地域の役所やマイナンバーカードでコンビニ等で取ってきます。
提出書類を完成させる
揃えておいた提出書類は事前に記入しておく方が早く済むのでいいと思います。分からない箇所は当日窓口で聞くか、運輸支局内に書類を記入する机があり、そこに用紙や、記入例がありますので、そこで仕上げる事も可能です。委任状と譲渡証明書は実印を押さなくてはいけませんので、新旧の所有者が直接会うなり、郵送でやり取りするなりして書類を作ります。
いざ運輸支局へ
運輸支局に着くと、敷地に隣接して自動車整備振興会という建物があります。ここは希望ナンバーを予約したりする所です。
まずここで、移転登録の手数料分の印紙を買います。
(500円でした。窓口の方が貼ってくれました。どの窓口かは、上の方に印紙とかナンバープレートとか書いてあるので分かります。)
その後、運輸支局の建物に行き、自動車税・自動車取得税申告書をもらって記入します。
(これは、名義変更に伴い自動車税の納税者も変わるので、その手続きです。)
これで全ての書類が揃いました。これを受付窓口に提出したら呼ばれるまで待ちましょう。
不備がなければ、また隣の自動車整備振興会に行くように言われます。
ナンバープレートを付け替える
自動車整備振興会に行き、新しいナンバープレートと封印用台座とボルトをもらいます。それを持って自分の車に行き、自分でナンバープレートを付け替えます。後部ナンバープレート左上に封印がありますので、それもドライバーとかでほじくって取ります。ドライバーとかは貸してもらえますし、自分で慣れた道具を持って行っても構いません。
ナンバープレートと封印の台座を無事に取り付けたら自動車整備振興会に行き外したナンバープレートとボルトを返却します。係の人を自分の車まで連れていき車台番号の確認と封印をしてもらいます。その後運輸支局に戻り新しい車検証をもらったら終わりです。
運輸支局での費用は、手数料納付書に貼った印紙代500円だけで、警察署で払った車庫証明の費用2,720円と合わせて合計3,220円で名義変更まで完了しました。
シーズン的にもそこそこ人が多く、なんだかんだで1時間くらいかかったと思います。
まとめ
今回初めて自分で移転登録をやってみて、とても勉強になりました。
初めて運輸支局に入った時は、やはり市役所や銀行に初めて行った時のような感覚を覚えました。(どこで何をしたらいいのか全く分からん…みたいな笑)怖気付いて一瞬帰ろうかとも思いましたが、やってみるもんです。意外とすんなりできました。また一つできる事が増えて自信につながり見聞も広がりました。
また運輸支局は平日しか開いてないのでなかなか簡単に誰でも行けないのですが、移転登録自体はそんなに難しい事はないので、これを見てぜひチャレンジしてみて下さい。
最後に必要書類の書き方と、書類のサイト(国土交通省)を載せておくので参考にしてみて下さい。
必要書類の記入例
委任状記入例
委任状はコチラ
https://www.mlit.go.jp/common/001287982.pdf
譲渡証明書記入例
譲渡証明書はコチラ
https://www.mlit.go.jp/common/001287980.pdf
手数料納付書記入例
手数料納付書はコチラ
https://wwwtb.mlit.go.jp/kanto/s_kanagawa/date/rent_tesuuryou.pdf
申請書(第1号様式)記入例
申請書(第1号様式)はこちら
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